は行

【は】
◇パーキンソン病

介護保険上の特定疾病の一つであるパーキンソン病は、中脳にある黒質(神経細胞の集団)の変異により、神経細胞が減少し、黒質で作られる神経伝達物質ドーパミン不足により起こる病気です。40~64歳までの第2号被保険者については、介護保険の給付対象となります。三大兆候と呼ばれる、振戦(手足のしびれ)・筋固縮(筋肉がこわばる)・無動(動作が遅くなる、歩きにくくなる、表情が乏しくなる)といった症状が現れ、日常生活がスムーズにできなくなります。発病から数年はリハビリテーションや運動療法・薬物療法などが効果的ですが、効果は次第に減少していきます。

◇ハートビル法

高齢者や身体障害者等が円滑に利用できる特定建築物の建築の促進に関する法律のことです。デパート等不特定多数が利用する建物や老人ホーム等高齢者や身体障害者が利用する建物のうち、政令および条例で定める建物のバリアフリー化が義務付けられています。

◇徘徊

現状を理解しないまま、あてもなく歩き回ることを指す言葉で、認知症における行動障害の一つです。家の中や施設だけではなく外へ出て歩き回ることもあり、事故に繋がるリスクが高く注意が必要です。

◇配食サービス

老衰・心身の障害及び難病等の理由により食事の調理が困難な者に対し、定期的に居宅を訪問して栄養のバランスの取れた食事を調理し提供することです。自立支援や疾病予防・病状の悪化を防ぐという目的や、安否確認も兼ねています。

◇廃用症候群

介護保険上の特定疾病の一つで、寝たきりなど、安静状態が長期間続くことによって身体機能が低下する状態のことをいいます。体力だけではなく、意欲や記憶力の低下なども現れ、具体的には、筋肉量の減少、関節の拘縮、骨密度の低下、心肺機能の低下、せん妄、うつ状態、誤嚥性肺炎などを引き起こすリスクもあります。食事・排泄・入浴・散歩など日常生活を活性化し、予防に努めることが大切です。

【ひ】
◇ピアサポート

一般的には「同じような立場の人によるサポート」といった意味で用いられる言葉です。介護において用いる場合は「介護が終わった経験者が現役介護者の悩みを聞いたり、病気経験者が闘病中の人の不安に寄り添うなど、同じ立場の人同士が悩みや不安を共有して互いに支え合う活動」のことを指します。

◇非言語コミュニケーション

言葉を使わないコミュニケーションのことです。ノンバーバルコミュニケーションともいいます。言葉を使わずに、顔の表情や身ぶり手ぶり・アイコンタクト・しぐさなどで思いを伝えます。介護の現場では、言葉で気持ちを伝え合うのが難しくなる認知症の人とコミュニケーションをとる場合に、特に大事なコミュニケーション方法です。

◇ピック病

前頭側頭型認知症(FTD)の一種で、大脳の前頭葉、側頭葉などの特定の場所が委縮などすることで、突飛な認知症の症状(人格障害、言語機能障害、突発的行動異状)が徐々に進行していく病気のことです。

◇被保険者

健康保険や介護保険に加入していて、病気やけがなどで保険の適用の対象となったときに、保険から必要な給付を受けることができる人のことです。介護保険制度上は、第1号被保険者(65歳以上の方)と第2号被保険者(40歳以上64歳までの医療保険に加入している方)に区分されます。

◇標準負担額

介護保険施設において食事の提供を受けた際に、支払う一日あたりの自己負担額のことです。低所得者等に対しては、標準負担額減額の制度があります。

◇病態食

糖尿病や腎臓病、高血圧などの疾患の症状に合わせて栄養やカロリー、塩分などを特別に調整したり、柔らかくした食事のことです。

【ふ】
◇フォーマルケア

国や地方公共団体による公的機関や専門職による、制度に基づくサービスや支援のことです。フォーマルサービスともいいます。介護保険サービスはフォーマルケアに位置づけられます。それに対して、家族や友人、地域住民、ボランティアなどが行っている非公式な援助のことをインフォーマルケアといいます。

◇福祉機器

車椅子や補聴器など、障害者、高齢者、傷病者が日常生活を円滑に送ったり、機能訓練を行うために、体の不自由な部分を補う用具の総称です。福祉用具ともいいます。

◇福祉車両

障害者や高齢者が乗り降りしやすく、また運転しやすく設計された車両のことです。自治体によって自動車取得税などが減免されることがあります。

◇福祉用具

車椅子や補聴器など、障害者、高齢者、傷病者が日常生活を円滑に送ったり、機能訓練を行うため体の不自由な部分を補う用具の総称です。福祉機器ともいいます。

◇福祉用具貸与

居宅サービスの一つで、介護保険制度を使って、自宅での自立した日常生活を送るために必要な福祉用具をレンタルできるサービスのことです。レンタル対象品目は、附属品を含む車椅子と特殊寝台(電動ベッド)、床ずれ防止用具、工事を伴わない手すり、体位変換器、スロープ、歩行器、歩行補助杖、認知症老人徘徊感知機器、移動用リフト(釣り具の部分を除く)、自動排泄処理装置です。用具によっては、要介護度によって利用制限があるものがあります。

◇不服審査

介護保険の認定審査過程や認定結果に不服がある場合、認定通知日より60日以内であれば、都道府県に設置された介護保険審査会に行政不服審査請求(不服申し立て)をし、調査してもらうことができます。

プライマリケア

病気になった際、基本的な病状の診断や相談に乗ってくれる、患者にとって身近で最初の窓口となる医療のことです。一次医療とも言われ、病気の早期発見・早期治療を目的として、治療だけでなく予防からリハビリテーションまでを提供します。地域医療における総合診療医や家庭医・かかりつけ医と呼ばれる医師たちがその役目を担っており、病気が進行した場合には必要に応じて専門機関への紹介をする機能も持ち合わせています。

◇フレイル

高齢者の運動能力、認知機能、栄養状態、持久力、日常生活の活動性が低下し、健常な状態と要介護状態(日常生活でサポートが必要な状態)の中間の状態のことです。多くの高齢者が、健常な状態から、筋力が衰える「サルコペニア」という状態を経て、さらに生活機能全般が衰える「フレイル」となり、要介護状態に至ります。フレイルになっても、機能訓練など専門的なサービスを受けることによって、再び健常な状態に戻る可能性があるとされています。
 

【へ】
◇閉塞性動脈硬化症

動脈硬化等により、血液の流れが悪くなり、慢性の血流障がいを起こした病態をいいます。軽い場合には冷感、重症の場合には下肢の壊死にまで至ることがある病気です。介護保険上の特定疾病のひとつです。中年以降、特に50歳以降の男性に多いとされています。

◇変形性股関節症(へんけいせいこかんせつしょう)

変形性股関節症とは、老化などにより股関節が変形する疾患のことです。炎症や動き始めや動いた後の痛みで、関節の曲がる角度が制限され、歩行困難などの症状が出ます。症状が重くなると手術が必要な場合もあります。

【ほ】
◇訪問栄養食事指導

食事管理が必要な慢性疾患などの人で通院などが困難な場合に、管理栄養士が定期的に自宅を訪問し、食生活や栄養に関するさまざまな相談・指導を行うことです。要介護認定を受けている場合は介護保険、該当しない場合は医療保険が適用されます。

◇訪問介護

介護保険サービスのひとつで、資格を持ったホームヘルパー(訪問介護員)が自宅を訪問し、生活する上で必要な身体介護や生活援助を提供するサービスのことです。ホームヘルプサービスともいいます。

◇訪問看護

介護保険における居宅サービスのひとつで、家庭で寝たきりの状態かそれに近い状態や認知症などで、主治医が必要を認めた高齢者に対して、保健師、看護師、准看護師が自宅を訪問し、主治医の指示に従って看護、療養上の世話、診療の補助を行うサービスのことです。

◇訪問介護員

心身に障がいがある方や高齢者の居宅を訪問し、身体介護・生活援助・家事援助など、必要なサービスを提供する人のことです。各都道府県知事が1級~3級課程の研修を指定しています。ホームヘルパーともいいます。

◇訪問歯科衛生指導

訪問歯科診療を行っている歯科医師の指示により、歯科衛生士、保健師、看護師・准看護師が患者宅を訪問し、口腔の衛生や入れ歯の手入れなどの療養上必要な口腔ケアの指導や、嚥下リハビリなどを行うことです。訪問口腔衛生指導ともいいます。

◇訪問調査

要介護・要支援認定の申請があった場合に、市区町村の職員などの調査員が直接訪問し、本人と家族への面接によって行なう聞き取り調査のことです。結果は、要介護・要支援認定の一次判定に使用します。公平を保つために全国一律の基準で客観的に判定されます。認定調査とも言います。

◇訪問入浴介護

家庭の浴槽での入浴が困難な高齢者に対し、看護師や介護福祉士などの専門スタッフが居宅を訪問し、移動式浴槽などを用いて入浴を行うことで、介護保険における居宅サービスのひとつ。訪問入浴サービス、入浴サービスともいいます。

◇訪問入浴サービス

家庭の浴槽での入浴が困難な高齢者に対し、看護師や介護福祉士などの専門スタッフが居宅を訪問し、移動式浴槽などを用いて入浴を行うことで、介護保険における居宅サービスのひとつです。訪問入浴介護、入浴サービスともいいます。

◇訪問リハビリテーション

リハビリの専門職である作業療法士(OT)、理学療法士(PT)などが居宅を訪問し、利用者の住環境等に配慮しつつ身体機能の維持・向上のためのリハビリを行うサービスです。

◇ホームヘルパー

心身に障がいがある方や高齢者の居宅を訪問し、身体介護・生活援助・家事援助など、必要なサービスを提供する人のことです。各都道府県知事が1級~3級課程の研修を指定しています。訪問介護員ともいいます。

◇ホームヘルプサービス

介護保険における居宅サービスのひとつで、家庭で寝たきりの状態かそれに近い状態や認知症などで、主治医が必要を認めた高齢者に対して、保健師、看護師、准看護師が自宅を訪問し、主治医の指示に従って看護、療養上の世話、診療の補助を行うサービスのことです。訪問介護ともいいます。