な行

【な】
◇ナイトケア

夜間に必要なおむつ交換や体位変換などの介護を行うことです。介護保険の地域密着型サービスでは、夜間対応型訪問介護と、24時間対応の定期巡回・随時対応サービスが該当します。介護にあたる家族の負担軽減や認知症高齢者の在宅生活の維持向上を図ることを目的としています。夜間対応型訪問介護ともいいます。

【に】
◇24時間定期巡回・随時対応サービス

介護保険の地域密着型サービスのひとつ。日中・夜間を通じて、服薬や排泄介助(おむつ交換)など、利用者にとって必要な訪問介護・訪問看護サービスを提供するため、1日に複数回・短時間、利用者宅を訪問する定期巡回サービスと、夜間など緊急時に来てもらえる随時対応サービスを組み合わせたものです。1つの事業所で訪問介護と訪問看護を一体的に提供する「一体型」と、訪問介護を行う事業者が地域の訪問看護事業所と連携をしてサービスを提供する「連携型」があります。

◇日常生活関連動作

排泄・食事・就寝等などの日常生活の基本動作ADL(日常生活動作)に関連した、料理・洗濯・掃除等の家事動作、買い物、薬の管理、お金の管理、趣味活動、公共交通機関関連の利用、車の運転、電話をかけるなどの諸動作で、日常生活に必要となる応用的な生活動作のことです。IADL(Instrumental Activities of Daily Living)とも呼ばれます。

◇日常生活動作

人が毎日の生活を送る上で不可欠な、食事・更衣・排泄・整容・入浴・睡眠等の基本的な身体動作や移動動作のことをいいます。ADL(Activities of Daily Living)とも呼ばれます。それぞれの動作について、自立/一部介助/全介助のいずれかであるかを評価することで、障害者や高齢者の生活自立度を表現します。また、ADL周辺の動作として、日常生活関連動作IADLがあります。

◇二次判定

介護保険申請時の認定調査結果とコンピュータによる一次判定結果、医師の意見書などをもとに、市区町村が設置する介護認定調査会で行う2度目の要介護認定審査判定のことです。

◇入浴サービス


家庭の浴槽での入浴が困難な高齢者に対し、看護師や介護福祉士などの専門スタッフが居宅を訪問し、移動式浴槽などを用いて入浴を行うことで、介護保険における居宅サービスのひとつです。訪問入浴サービス、訪問入浴介護ともいいます。また、デイサービス施設など、入浴設備がある施設等で入浴をさせてくれるサービスのことをさす場合もあります。

◇認知症

脳や身体の疾患を原因として、記憶・認識・判断・学習などの認知機能が低下し、自立した日常生活に支障が生じる状態のことです。アルツハイマー型、脳血管性などの種類があります。かつては痴呆症と呼ばれていましたが、2004年に厚生労働省や医師会が呼称を認知症に統一されました。

◇認知症対応型共同生活介護

要介護者が住み慣れた地域でそのまま生活し続けられるよう支援する「地域密着型サービス」のひとつです。軽度~中度の認知症の人が、少人数の家庭的な雰囲気のなかで共同生活を送る施設(グループホーム)で、入浴、排泄、食事などの日常生活上の世話や機能訓練などの介護サービスを受けられます。

◇認知症対応型通所介護

地域密着型サービスのひとつで、認知症の人を対象に専門的なケアを行うデイサービスのことです。少人数制の落ち着いた環境の中で入浴、排泄、食事などの日常生活上の世話や機能訓練などの介護サービスを受けられます。

◇認定区分変更

介護認定を受けた要介護者の心身の状況が、認定を受けた時より、悪化または、変化・改善がみられる場合に、保険者に要介護状態区分変更の認定申請をすることができます。

◇認定調査

要介護・要支援認定の申請があった場合に、市区町村の職員などの調査員が直接訪問し、本人と家族への面接によって行なう聞き取り調査のことです。結果は、要介護・要支援認定の一次判定に使用します。公平を保つために全国一律の基準で客観的に判定されます。訪問調査とも言います。


◇脳血管性認知症

脳の血管が詰まったり破れたりする脳血管障がいによって起こる認知症のことをいいます。アルツハイマー型認知症と区別されていますが、その境界線はまだ確立されていません。

◇ノーマライゼーション

障害者や高齢者が、できる限り健常者と同様の社会生活が送れるよう、社会、福祉環境の整備を行うことを目指すという考え方のことです。